梱包資材の製造現場では、包装袋の生産工程中に不良品が混じると、その後のロット全体が無駄になり、原材料の再生処理に多大なコストがかかるのが課題でした。そこで弊社では、ラインカメラを用いた外観検査システムを開発し、不良が出た時点で早期検知・排除を行い、材料の無駄を最小限に抑えるソリューションを提案しました。
【課題と要件】
お客様の要望としては、
- インラインでの自動不良検出を行い、生産中に発生する不良品を即時に排除したい
- 複数の生産ラインに移動して使える汎用的なシステムを構築したい
- システム導入後は生産効率や材料コストの削減を実感できる運用を目指したい
といった点が挙げられました。
【ソリューション】
弊社は高精度のラインカメラと独自の画像解析アルゴリズムを組み合わせ、不良箇所をリアルタイムで検出する仕組みを構築。生産ラインに合わせて簡単に移設ができるよう専用の架台を設計し、複数のラインで共用できる可搬性を確保しました。さらにIoT技術を組み込み、検出結果をクラウドに送信して蓄積し、トレーサビリティと予兆保全にも活かせるようにしています。
【成果】
このシステム導入後、不良品の早期発見・排除が可能となり、ロット全体の廃棄リスクが大幅に減少。原材料の再生処理や生産停止に伴うロスが大きく抑えられ、コスト削減と生産効率の向上に寄与しています。さらに、運用データを分析することで不良発生の要因を見える化し、品質改善や設備保全の精度向上にも役立てることができました。
【今後の展望】
梱包資材分野での品質管理は、製品の安心・安全に直結する重要な要素です。弊社では、画像解析だけでなく多様なセンサー技術を組み合わせ、さまざまな製造プロセスへの対応を検討中。より高度なリアルタイム検査や自動制御の領域へと拡張し、お客様の生産ラインを次なるステージへ導くソリューションを提供してまいります。
当社は電子機器開発をワンストップで対応するノウハウを保有しています。
電子機器開発が初めてというお客様からのお問い合わせも多くいただいていますので、お気軽にご相談ください。