放熱用に熱伝導率が高いアルミ基板は、発熱が大きいLEDを実装するのによく使用されています。
2010年ころから、高額なアルミ基板を中国で安価に製造するサービスを始めて、その後多くの方にサービスを利用していただきました。
アルミ基板をご利用いただいているお客様より、LEDのはんだ付けをお願いされることがよくありますが、試作時点ではLEDの種類を変えて、光量や色調を確認したり、LEDの放熱がうまくできるか基板形状を変えたりと、少量多種な実装を希望される方が多いです。
アルミ基板は熱伝導率が高いため、半田コテで、パッドの上で半田を溶かしても、熱がアルミの基材に逃げてしまい、すぐに冷えて思ったように半田がパッドの上に広がりません。
このため、アルミ基板の実装は、基本的にはリフロー炉による基板全体の過熱によるはんだ付けが必要になります。
リフロー炉による半田付けではメタルマスクによる半田クリームの塗布とパッド上への部品乗せが必要で、メタルマスク代(1~3万円)と、部品乗せが自動機械だとプログラム費(1~2万円)が一機種ごとかかります。
このため従来は少量多種な試作をしたい場合に、種類ごとにメタルマスクやプログラム費がかかってしまい、試作コストがかなりかかってしまう状況でした。
このような状況のお客様に好評をいただいているのが、アルミ基板でのLEDのはんだ付けでメタルマスクを用いない手実装(手はんだ付け)の対応です。
弊社では、アルミ基板に半田がうまくなじむよう、ホットプレートとホットブローで加熱することでアルミ基板の手実装を数多く手掛けています。
それぞれの機器の温度調整は、アルミ基板の大きさと、LEDの形状などによって、どのような温度にすればいいのかを、数多くの手実装をする中でノウハウを蓄積してきました。
メタルマスクやリフロー実装のイニシャルコストをかけずに、アルミ基板1枚から、数種類のLEDを実装できることで、照明メーカー等からご依頼くださるお客様が多くなっています。
もし、アルミ基板のLED実装でお困りのようでしたら、ぜひご相談いただければ幸いです。